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環境省は15日、新潟県佐渡市で放鳥された国の特別天然記念物トキのつがい1組が巣作りしているのを新たに確認したと発表した。今年の繁殖期で営巣確認は3組目。このうち1組が卵を温める「抱卵」をしているが、兄と妹にあたるため、繁殖抑制を検討している。
環境省によると、新たに営巣したのは4歳の雌雄で、どちらもつがいとなるのは初めて。高さ十数メートルの杉の木に巣ができているのを確認した。近くでは、雄が巣の材料となる枯れ草を集める様子も見られた。
15日現在、佐渡市では3組の他に20組程度が雌雄で一緒に行動しており、営巣する可能性がある。うち2組が兄妹という。
民主党の風間直樹参院議員(比例)は15日、日銀総裁に黒田東彦アジア開発銀行総裁を充てる人事案の参院本会議採決で党の賛成方針に従わず、反対票を投じて造反した。風間氏は国会内で記者団に「ノーコメントだ」と述べるにとどめ、理由を説明しなかった。
風間氏は、副総裁案については党方針に沿って岩田規久男学習院大教授に反対、中曽宏日銀理事に賛成した。
他に民主党議員11人が本会議を欠席したが、いずれも海外出張や地元日程などを理由に、党へ欠席届を事前提出していた。
■「千人の声」その後 取材後記:8
【竹野内崇宏】2月初旬、半年ぶりに訪れた福島県で、冬でも日焼けが抜けず、深いしわをたたえて笑う「お父さん」たちに再会できた。農作業、山仕事、水産業。毎日のように朝早くから手を動かしてきた人たちが持つ、独特のリズムやにおいが、私は大好きだ。
だからこそ、そんな人たちから田畑や海、仕事を奪った原発事故が許せない気持ちが、強まった。
◇
東京電力福島第一原発から約20キロ。川内村の農業、大森吉亥(よしい)さん(65)宅を訪ねると、大森さんはいつものように、手を動かしていた。
「農家は薪(まき)が減ってくっと、冬が越せねえって不安になんだよ」。薪は小屋に山盛りになっていたが、まだ足りないと笑いながら、丸のこを使っていた。
結婚はせず、父の作造さん(89)と2人で30年以上コメを作り続けてきた。初めて会った昨年2月は、避難先の郡山市の仮設住宅で「コメを作りてえ」と力なく話していた。昨年9月、私が夏休みに村を訪れたときには、「来年からコメを作れるように、田んぼにゼオライトふってんだ」と、セシウムを吸着する白い粉を見せてくれた。
希望通り、村では今年、3年ぶりに米作りができることになった。だが大森さんは今年、もともとの1・2ヘクタールの半分しか作らないという。
「情けねえけど、2年やってねえと、肥料はどのくらいふっべとか、忘れちまってる気がすんだよな。体で覚えてたもんだから」。1年前よりずっと明るくなった表情にも、弱気な陰がのぞいた。
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川内村はかつて、木炭や薪、材木で潤った。
村で40ヘクタール近い山林を造成して造園業を営んでいた鷲尾善正さん(76)は「みんな農業もやってな、ほんときついばっかりで金にならなかった」と振り返る。
鷲尾さん自身は、農業に加えて、松などの庭木を東京、大阪に売る仕事を30代で始め、会社を大きくした。4年前に長男に経営を譲ったが、その後も山に入り、シイタケや炭を作る生活を続けていたとき、原発事故が山を襲った。
放射性物質が付着した植木数千本の出荷は諦めている。被害は数千万円分にのぼるが、「東電の賠償項目には『植木はねえ』って断られて。1本1本見ないと、値もつかねえから賠償自体難しいって。林業と農業の村なのに、原発はあぶねえぞってずっと言ってきたんだけどな」。
震災から2年。孫3人がいる家族を守るため、郡山市の仮設住宅での暮らしが続く。山仕事で鍛えた幅広の肩を落としたままだ。
「なんで、おれらみたいな何でもねえ人が……。だんだんみんな貧しくなって、縮こまって、お酒も飲めなくなってきてんだ」
◇
いわき市では、祖父の代から水産仲買業を営む熊木敏男さん(64)に再会できた。太平洋に面した久之浜港近く、サケなどの加工場も兼ねていた自宅を「山のような津波」と火事で失った。海の見えない内陸部の仮設住宅で1年前、「福島の漁業を持ち直すきっかけにしねえと」と私に意気込みを語っていた。
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